2017年3月24日金曜日

統計のあやふやさ(2)


…前回よりの続き

犯罪白書では・・・(以下http://www.moj.go.jp/content/001208852.pdfより引用)

「刑法犯 認知件数・検挙率の推移」…として

平成27年データ
刑法犯 認知件数 109万8,969件
■窃盗 80万7,560件
■窃盗を除く刑法犯 29万1,409件
 検挙率→(刑法犯)32.5%


刑 法 犯 の 動 向

刑法犯の認知件数は,平成14年(戦後最多)をピークに13年連続で減少
27年(前年比9.4%減)は戦後最少を記録(14年の4割弱)
 窃 盗 :15年から大幅に減少し,27年(前年比10.0%減)は戦後最少を更新
        刑法犯認知件数の7割以上を占める
 特殊詐欺:認知件数 1万3,824件(前年比3.2%増,23年の約1.9倍)
     被害総額 約470億円 (前年比16.3%減,23年の約2.5倍)
 傷害・暴行: 傷害の認知件数 2万5,183件(前年比5.5%減)
       / 20年以降は2万件台で推移
       暴行の認知件数 3万2,543件(前年比0.5%増)
       / 18年以降は高止まり
 性 犯 罪:強姦の認知件数 1,167件(前年比6.6%減)/ 15年のピーク後,減少傾向
強制わいせつの認知件数 6,755件(前年比8.7%減)
      / 15年のピーク後,増減あり,26年から減少

…となっております。

しかし次ページでは、

特 別 法 犯 等 の 動 向 
特別法犯の検察庁新規受理人員:(※過失運転致死傷等・危険運転致死傷は含まない)
       41万5,944人(前年比1.0%減 平成12年から16年連続で減少)
〔交通関係〕 ・過失運転致死傷等 :検挙人員 53万697人(前年比6.5%減,17年から連続して減少)
 ・危険運転致死傷 :検挙人員 622人(前年比26.9%増) うち致死事件 50人
 ・道交違反: 取締件数(送致事件) 32万9,371件(12年から連続して減少)
       うち酒気帯び・酒酔い 2万6,664件(11年の10分の1以下)
〔薬物関係〕・覚せい剤取締法違反: 検挙人員 1万1,200人(毎年1万人超で推移)
 ・大麻取締法違反 :検挙人員 2,167人(前年比19.5%増,2年連続で増加)
 ・危険ドラッグ事案: 検挙人員 1,196人(前年比356人増,24年から急増)
 〔女性・子供等に対する犯罪〕・DV事案:(配偶者暴力防止法違反) 検察庁新規受理人員 108人(前年比10.7%減)        24年から高止まり
・ストーカー事案 :ストーカー規制法違反の検挙件数 677件(23年の約3.3倍)
          他法令による検挙件数 1,872件(23年の約2.4倍)
・児童虐待事案: 検挙件数785件,検挙人員811人(26年から2年連続で増加)


…となっておりますね。
薬物乱用や家庭内・付きまといなどの犯罪が増加してるようです。(認知件数)

実際には届け出が少ないと思われる事案が増加してるのですから、水面下の事案も増加していることでしょう。という事は認知件数は増加していなくとも発生件数は増加しているかもしれませんね?